老後に備えて投資信託を買いたい！

センセー、また、相談をお願いします。今日はお金の相談、と言っても、すぐにどうこうという話ではなく、老後に備えてどうお金を貯めようという相談。私たちの世代は年金が貰えなくなると聞くと、やっぱり今のうちに貯めた方がいいんじゃないかなと思っている訳。“お水”をやっていて、いつまで稼げるかわからないしね。

年金については、いろんな見方があるけど、貰えるにしても金額は期待できないよね。年金の基本的な仕組みって、働いている現役世代が納めているお金で年金を支払っている訳だから、少子高齢化の進展で働く人の数が減って支える人の数が増えれば、どうなるかはわかる話。今より減らなくても、支払い開始の年齢が上がるなど、今の若い人は不利になることが予想できるので、今からお金を貯めるのは大事かもね。

そうなんだ。でも、どうやって貯めればいいのかな。銀行に定期預金で預けても、利息がたくさん付く時に預ければ、お金を殖やすこともできるけど。

その運用しようとする考えは大切だよ。年金がどうなるかわからないことも考えれば、お金は貯めるだけではなく、殖やすことも考えないと。ただ、言うように銀行に預けるだけでは殖えない。利息がほとんど付かないのは、金利が低いから。今は、まだデフレから抜けきっていない。デフレは、モノの値段が上がらない不景気な状況。そういう時はお金を借りるニーズが少ないので、金利が低いままなんだ。日本は人口減少で需要が減って、劇的な景気の上昇はないと思われ、しばらく金利も大きく上がらないだろうね。

そっか、ちょっと難しい話だけど、理解はできたわ。でね、利息も付かないからお金が殖やせないという話を、証券会社に勤めているっていうお客さんと話したの。そしたら、投資信託なら殖やすことができる、って言っていたので、自分でいろいろ調べてみたら、「これはいい」と思ったの。そのお客さん、株とかも勧めてくれたけど、暴落とか怖いでしょ。投資信託なら少しは安心できるかなって思って。センセー、私のこの考えってどうかしら？

銀行に預ける場合は、破たんしても1000万円までペイオフで元本が保証されているけど、投資信託も元本が保証されている訳ではないんだよ。ただ、株に比べれば、比較的変動が小さいといった感覚で購入した方がいいかな。投資信託にもいろんな種類があって、安定してリスクを小さくしたいというのなら、国債など債券を中心としたタイプの商品を、リスクを覚悟しながら攻撃的に運用したいと思うなら、株式を中心としたタイプの商品がおススメかな。

そっか、損することもあるのね。株は怖いけど、でも、積極的に増やしたいと思うから、株式を中心にしたタイプの商品を考えようかな。

株をやろうとする時、初心者は何を買っていいか迷うよね。その点、プロが運用する株式タイプの投資信託はいいかも。日経平均やＴＯＰＩＸという株の動きを示した指数をニュースで報じているけど、これらに連動するタイプの投資信託なら、資産が増えているのか減っているのかわかりやすいかな。

ところで、基本的な質問になるけど、投資信託ってどこで買えばいいの？

販売しているのは金融機関。証券会社、銀行、保険会社、信用金庫、郵便局など。運用会社が直接販売することもある。これらのお店に出向く必要もなく、インターネットでも注文することができるよ。まずは、ネットで検索してごらん。ただ、どの販売会社でも初めて購入する場合は、その投資信託を販売している販売会社に口座を開設することが必要。口座開設の際は、印鑑と運転免許証、健康保険証など本人確認書類を用意しよう。

銀行に口座を開く時と同じなのね。それと買い方なんだけど、まとまった金額で買うのではなく、毎月、決まった額をコツコツと買うことってできるのかな？将来に備えてお金を貯めるのが目的なんで、積み立て貯金みたいな感じにしたいの。

毎月一定額で買える商品もあるので、それを利用してね。先も話したけど、投資信託は価格が上下する。株式で運用するタイプは、毎日の株価動向によって、価格が上下動するんだ。その場合、毎月同じ数量ではなく、毎月同じ金額で買うのがおススメ。定額で買う場合は、上がった時の購入量は少なく、下がった時の購入量が増える。これって、専門的にいうとドルコスト平均法って言うんだけど、トータルでみると平均の買い付け額を抑えられて、効率的に運用できるんだ。まずはトライしてみてね。

今日はありがとうございました。