【コラム】水商売人の休肝日、なぜ重要なのか?
どん底の二日酔いだ。 もう二度と酒など飲まない、という気分でこれを書いているが、経験上夜になればまた飲んでしまう気もする。 「酒が人間を駄目にするのではない。人間が元々駄目だということを教えてくれるのだ」という名言を伝説...
どん底の二日酔いだ。 もう二度と酒など飲まない、という気分でこれを書いているが、経験上夜になればまた飲んでしまう気もする。 「酒が人間を駄目にするのではない。人間が元々駄目だということを教えてくれるのだ」という名言を伝説...
ことの真偽はわからないが、ジャニーズ事務所の故・ジャニー喜多川氏による所属アイドル達への性的虐待がネット上で話題になっている。元ジャニーズJr.だったというひとりの男性の暴露に始まったこの一連の騒動について、散々ジャニー...
街を歩いていて、ふとかつての恋人が使っていた香水や柔軟剤の香りが漂ってくると、つい振り返って人混みにその人がいないかと探してしまう、というような経験は、誰しも一度はあるのではないだろうか。 香り、すなわち嗅覚は記憶と強く...
先日、早咲きの河津桜を眺めながら数人で花見をしていた時、オフィス勤めの友人が「向かいのデスクの同僚が嫌いすぎて、書類や資料やパソコンで壁を作って絶対視界に入れないようにしている」と話していてつい笑ってしまった。 しかしこ...
夜の世界で働くということ、それはつまり自分の姿を偽るということでもある。 髪を盛り、メイクをほどこし、昼間の太陽の下では少々派手すぎるであろう服を身にまとい、年齢や名前を変え、客のくだらないダジャレや下ネタにも笑ってみせ...
クローゼットの奥の方にしまい込んでいた服を断捨離していたら、数着の服のポケットから、くしゃくしゃになった千円札や5千円札が出てきた。 そのどれもが、かつて新宿2丁目のゲイバーで働いていた頃に着ていた派手な服ばかりだった。...
仕事の締め切りに追われて3日間、ひとり自宅にこもっていた。全ての仕事を終えた時、その間自分がカップ麺しか食べていなかったことに気がついた。鏡の中の自分はゾッとするほど顔色が悪かった。 3日ぶりに髭を剃った俺は、かつて新宿...
東京の夜空には本当に星がないんだ、ということを初めて知ったのは18で田舎から上京して来た、その夜のことだった。 星が見えない代わりに、ネオンや、宝石や、シャンパンの泡なんかが魔法のようにキラキラ輝いているのだ、ということ...
夜の街で働くキャバ嬢やホストのみなさんは、店への出勤前や同伴の直前、いったいどんな時間を過ごしているだろうか。 水商売をする人々にもそれぞれ生活があるし、朝までの体力仕事であるから、ギリギリまで寝ているという人も少なくな...
先日、新宿二丁目のゲイバーで働いていた時の同業者が亡くなった。とてもよくしてくれた人だった。 水商売を引退して昼職に就いて、もう三年になる。それでもいまだにそんな知らせが耳に飛び込んでくる。 懐かしい当時の顔ぶれとお通夜...