キャバ嬢になったはいいものの「仕事が続かない」という子にはいくつかの特徴があります。中でも、指名が返ってこないというのは致命的で、インセンティブが全く乗らなくなると、コスパよく稼げないため、キャバ嬢として働く意味がない、と「即退店」に繋がってしまうようです。キャバ嬢として長く働くためには、リピーターを獲得することが必須。キャバ嬢として成功している女性たちに、指名が返ってくるコツを聞いてみました。
1:お客さんの基本情報を「覚える」
「もともと人の顔を覚えるのが苦手で、お酒を飲みながら話をしていると、誰とどんな話をしたのか覚えていられなくなる時が多い。だから退勤後、お客さんと話したことをノートにまとめて管理するようにしています。お手洗いや休憩のタイミングで、細かくスマホにメモを残しておき、のちのちそれをノートにまとめ直します。お客さんのお名前、特徴、職業、趣味、話した内容、誰といらっしゃったかなどを書くようにしています。お客さんはキャバ嬢が前にした話を覚えていると喜んでくれますし、話も盛り上がるのでリピートに直結します」(23歳・茨城)
キャバ嬢にとって、お客様との会話は一つの立派なお仕事です。お客様との関係値を深めていくためには、一人ひとりのお客様のことをしっかり覚えたり、前に話した内容とつなげてトークするなどのアピールはとても効果的。中には「単語カードでお客様情報を暗記している」という猛者も……!
2:男性の趣味領域に「興味を持つ」
「お客さんとの会話はなるべく覚えるようにしていますが、そうは言っても政治や経済系の話、またはゴルフや車、釣りなど男性らしい趣味の話は、知識が全くないと覚えられないこともあります。なので、最初は分からなくても”いろいろ教えて!”と精一杯アピール。会話しながらスマホで調べたりとかして、なるべく話に興味がある姿勢を見せるようにしています。その後、複数のお客さんにかぶっている趣味などは、自分でも少し勉強します。クラブで働く方などはこういう教養を絶対つけていると思うんですけど、キャバ嬢はそこまでする子も少ないので、周りと差がつくかなって」(27歳・東京)
誰しも「話が合う」人には魅力を感じやすいものです。政治経済や男性的な趣味など、なかなか女性では共感できないようなお話にも耳を傾けて共感できるようになると、他の子とは違った客層を取り入れることができるかも。どれか一つ、自分の興味が持てる分野を極めてみるのもいいですね。
3:お客さんに嘘をつかない「キャラ設定」
「キャバ嬢をやっていると、お客さんに言えないことってあるじゃないですか。彼氏はいるのかとか、どこに住んでるのかとか。私は複業キャバ嬢なので、お客さんにプライベートのことをバラしたくないんです。でも、人によって嘘をついたりつかなかったりしているうちに、誰にどんな話をしたか分からなくなって地雷を踏んでいる子もいるんですよ。なので、私はお店では嘘のキャラクターを作り込んで演じています。そうすれば、そのキャラ設定に沿ったことを言えばいいだけなので、嘘がバレることもありません。キャラクターも立ちやすくなるので、自分に強みがないなら、なにかキャラを立たせてみるのもおすすめ」(24歳・東京)
キャバ嬢は目の前にいるお客様を楽しませることが求められるので、お客様を興ざめさせるのは基本的にNG。でも、夜の世界は嘘も方便ですから、ある程度嘘の設定を作り込んでしまうのもありということです。言いづらいことがある時や、自分のキャバ嬢としての長所が分からない時などは、自分のキャラ設定を立て直してみるといいかもしれません。お客様の反応が変わることもあります。しかし、同じ卓にヘルプでつく場合に備えて、同僚の女の子たちにも、嘘のキャラクターで通していくのがベストです。
プラスアルファの努力は、実を結ぶ
キャバクラで働く子の理由はそれぞれですが、アルバイト感覚で入ってくる子の中には、仕事としてのキャバ嬢にプライドがない子もいます。そういう子は接客においても努力をしないため、合わずにすぐに辞めていく人も多い業界です。だからこそ、努力ができる人は重宝されます。「たかがキャバ嬢」とあなどらず、他の子がしないような気配りや努力ができる子は、自然と指名が戻ってくるようになります。どんな仕事でも、向上心を持つことは大切なことですよ。