キャバクラの内装日本一選手権!【第1弾】総工費3億円!?新宿Fabric Lounge Shinjku

キャバクラの内装は日進月歩で日々進化しており、単に高級なだけではなく、個性的な内装のお店もどんどん増えてきています。お店の内装は、お店の「格」を決め、その格に見合ったキャストやお客さんが集まるものです。

本連載では、そんな日本最上位の素敵なお店をその内側から探っていければと思います。

連載の第一回は、新宿歌舞伎町の高級店、Fabric lounge tokyoの魅力について、その設計を担当された建築家、鈴木克典さんにお話をお伺いしました。

キャバクラの設計をする人ってどんな人なんだろう・・

待ち合わせは歌舞伎町の新宿、Fabric lounge tokyoの前。

そこにはちょっとダンディな方がいらっしゃったので声をかけてみると。

鈴木さんですか?

はい、そうです。今日はよろしくお願いします。

あ、よかったです。本日はいろいろとお話お聞かせくださいませ!

では、さっそく店内でいろいろご案内しましょう。

エレベーターで店のレセプションに移動。途中、すごい貫禄のクラブのママみたいな方がエレベータでご一緒に。人生の重みを感じました。千と千尋の神隠しのユバーバみたいな髪型をしていたので、きっとココから先は異世界!

エントランスからすでにカッコいい

オシャレなインテリア屋さんにありそうなやつ

エントランスのこの棚すごいカッコいいですね。なんか最新の蔦屋みたいなオシャレさが。

そうですね。この棚や中にあるシャンデリアなどは、フィリピンのセブ島の職人さんに特注でつくってもらってます。コンセプトが、「本」になってるので、全体的に本を使ったモチーフを取り入れてますね。

すごい高そう・・・おいくらくらいなんですか?

それはちょっといえないですが、高いですよ笑。

内装のポイントは??

内装の目玉はなんといってもこのシャンデリアですね。

ここは、もともと6F,7Fのフロアなんですが、7Fのフロアの床をぶち抜き、大きな螺旋階段とシャンデリアを中心に設計しています。

木でできたシャンデリア。もちろん特注。

このシャンデリアほしいですwww
この空間なんかみたことがるような・・・

そうですね、結構ドラマとかでも使われてるんですよ。例えば半沢直樹のシーンとかでも使われてますし、今度は渡辺謙さんが出演する海外の映画でも使われるみたいです。

バー空間にも同じデザインのシャンデリア

こちらのバースペースにも同じシャンデリアがおいてあるんですよ。でも、このシャンデリアは半周分くらいしかなくて、鏡で映して丸に見えるようにしてるんです。

一体感がでていていいですね。

気になるVIPルームの内装は?

キャバクラだと、やはりVIP向けのVIPルームのインテリアは気になりますよね。

VIPルームもかなりすごいですよ。VIPルームは全部で6つありますが、それぞれコンセプトが違っていますね。

この部屋は一番大きくて15人~20人の大人数でも入る一番大きな部屋ですね。

ソファでかすぎですね。これも特注ですか?

そうですね。これはイタリアのメーカーの特注です。

前面鏡張りでゴージャス
和室テイスト

他にも部屋ごとに、細かいディテールまで作りこんでいます。

おぉ、これは全部の部屋をめぐるのが楽しくなりそうですね・・・

キャバクラの内装をするようになったきっかけって何?

鈴木さんはどういう経緯で建築家になったんですか?

大学は京都のほうだったんだけど、東京に来た時にディスコが当時はやっててね。それみて、カッコいいなーって思ったんです。

80年代のディスコ周辺はほんと盛り上がってましたからね。

それで、こういったディスコを作ってるのはどこなんだろう、っていうのに興味持ってその設計事務所に弟子入りしたのが内装の仕事をするきっかけですね。ディスコブームはその後下がって行っちゃったけど、キャバクラとか大きなクラブとかの案件がちょくちょく入るようになってきたんです。

なるほど!なんか転機みたいなのはあったんでしょうか?

このFabricさんのグループのお仕事はとてもやりがいがありましたね。ここまで自由度高く設計できることも少ないですし、他にないお店を作ろう、っていう発想でやらせてもらえるので、いろんなアイデアを試させてもらっています。例えば、以前のFabricさんのお店は大理石を使ったものが多かったのですが、今回は素材として「木」を前面に押し出したものになっていますし、店ごとに新しい取り込みができるのは建築家冥利につきます。

鈴木さんがお店を作るときに参考にしたりしてたり、ほかにおもしろいなって思うお店ってあってりしますか?

そうですね、店舗というよりは僕は海外のホテルのほうが参考にしてるかもしれません。今は「アマンホテル」みたいなことがやりたいんで、そういう話もしていますよ笑。

それはいまだかつてないキャバクラができそうで、素晴らしいですね。

キャバクラもこれまでの店舗という枠にとどまらず、様々な発想でどんどん自由に進化していっているのが分かるインタビューでした。キャバクラを「店舗内装」という視点から取り上げていく取材は今後もどんどんやっていこうと思います。

日本一のお店は果たしてどこなのでしょうか?