「沼らせる」という言葉を推し活ブームなどでよく聞くようになりました。ホスト界隈でも担当ホスト、時にはヘルプのホストにも「沼ってしまう」姫たちが多く見受けられます。
筆者も歌舞伎町を歩いているとホス狂の女の子たちが沼らせホストと喧嘩していたり、はたまた最上級の大好きを囁いている姿に出会うことが多いです。
でも、ホストをこれから目指そうと思っている男の子たちは「どうしてあんなに女の子を夢中にさせられるんだ…?」と疑問だらけなのも事実でしょう。実はこれには”ある秘密”が隠されていました。
そこでこの記事では、ホストを目指す男子が使うべきテクニックである「言葉の使い方」について、とある歌舞伎町の有名店舗で幹部を務める売れっ子ホストに取材をしてきました!
①姫「お疲れ様!」→ホスト「ありがとう!」はNG!?
え、何で?ありがとうって言われたら女の子も嬉しそうだけど……。
だって失礼じゃない?(笑) 僕らより遥かに女の子たちの方が身を削って頑張ってくれてるのに「ありがとう」って言ったらさ、「自分はこの程度の仕事で疲れてます」って言ってるようなもんじゃん?
確かに……!?その考えはなかったかも。でもそうすると、逆に何て返すの?
単純に「疲れてないよ」って笑って返す。
そうなの!?すごい。女の子も好意を持ってお疲れ様って言ってくれてるんだろうけど、そうやって言われたら嬉しいかもね。「私のほうが頑張ってるのに!!!」ってならなさそう。
まあこれも女の子によりけりで、疲れてないよって言われると「ちゃんと仕事してないの!?」って怒る子もいるのは事実だけどね(笑)。でも僕は、女の子の方が頑張ってるからっていうスタンスで言い続けてる。
売れっ子ホストくんに話を聞くと、最初にホストが使ってはいけないワードとして「お疲れ様」に対する「ありがとう」が出てきました。
「ありがとう」ではなく「疲れてないよ~大丈夫」や「お疲れしてないよ(笑)」「姫ちゃんの方が疲れてるでしょ?」などと返すそうです。
お互いそれほど意識せずに使うことが多い言葉ではありますが、売れっ子ホストくんが言っているようなスタンスでコミュニケーションされると姫側としても嬉しいですね。
実際に筆者も担当を持つ姫のうちの1人ですが、いきなり言われると「え?」と思いはしますが、言われ慣れてくると「優しいな」と思うかも……と思いました。
②姫のことは「お客様」として扱ってはいけない!?
あと、僕は基本的には自分のお姫様たちのことを「お客様方」とは思ってない。
え?どういうこと?
いや、そう言うとちょっと語弊があったね(笑)。正確に言えば「姫様1人を大勢の中のうちの1人だとは思ってない」ってこと。
なるほど……。姫様のこと一人ひとりをちゃんと考えてるってイメージ?
僕がそれがちゃんと出来てるかは別として、まあそうだね。姫様一人ひとりにもちゃんと人生があるじゃん。それにこんな僕のことを超好きでいてくれる人ってなかなかいなくない?
こう言うのも何だけど、ホストってイケメンにしては自己肯定感マイナス2億の人多いもんね。
(笑)。そうそう。あ、1度だけ姫様に「私も●●くんのお客様の一人に数えてもらえて嬉しい」って言われたことがあってさ。
うんうん。それで何て返したの?
「何それ」って打って、「〇〇ちゃんのこと大勢の中の一人だなんて思ったことないよ」って返した。なんか悲しかったからさ、普通に(笑)。
姫側としての感情は、おそらく「細客なのにお客さんの一人として見られていて嬉しい」だったのでしょうが、売れっ子ホストくんにとってはその発言が何だか悲しかったとのこと。
取材時でも本心ではどう思っているか分からないのはもちろんですが、ホストが使う言葉の文句としては最適解かもしれませんね。自己肯定感の低いお姫様たちに投げかける優しい言葉……。
心に闇を抱えた女の子たちが通うのがホストクラブ。
これは沼にハマってしまう女の子が多いのも頷けます。
まとめ
今回は歌舞伎町有名店のとある売れっ子ホストくんに取材を行いました。
取材を行う中で分かったのは、ホストくんによる細やかな気遣いが半端ではないということ。言葉だけではなく態度まで誠実で、取材をしているこちら側も何だか接客を受けている気分になりました。
ホストとして大成するために必要なのは、ルックス・性格はもちろんのこと、それから「言葉遣い」も欠かせません。姫様をどう幸せにできるのか、嬉しい気分になってもらえるのかを考えるのがホストの仕事です。
ぜひこの記事で紹介した言葉たちを活かして、ホストデビューを目指してみてくださいね!
まず前提として、営業終わりとかに「お疲れ様!」って女の子に言われても、僕の場合は絶対に「ありがとう」とは返さないかな。