【人間になりたい】恋愛ができない姫にホストはどう口説く?トーク術を徹底分析!

恋愛感情が湧かないセクシャリティである「アロマンティック」。

でも「恋愛がしてみたい」と思っている女の子は、果たしてホストに行けば恋愛ができるようになるのでしょうか

アロマンティックかつアセクシャルなライターである私は、ふとそんなことを思いました。

私のように「恋愛をしてみたいけどどうしてもできない」と思っている女の子は多いはず。

そこで思いついたのは「恋愛と接客のプロであるホストクラブに行けばもしかしたら恋ができるのでは?」というもの。

今回はホストクラブの初回に潜入取材し、恋愛感情がない姫をオトすための売れっ子ホストによるトーク術を徹底分析してみました!

今回の企画の背景:人間になりたい

最初に簡単に今回の取材の背景について触れておきます。

今まで「恋愛ができない」と相談すると「そういう人に出会ってないだけだよ」と言われ続けました。

周りの同級生たちは次々と恋愛をして魅力的な大人になっていく始末……。

そんな中で一人だけ中学生のような場所に取り残されている気分になり、私はだんだんと孤独感を覚えるようになっていきました。

ついにはこのモヤモヤを成人しても拗らせ続け、「私は人間じゃないんだ」と思うように。

そして、恋愛ができるのは人間の最低条件なのだと思い込むようになってしまったのです。

恋愛感情が湧かない!でも一度でいいから誰かに恋をしてみたい!……と思った私は、新宿・歌舞伎町に駆け込みました。

新人ホストAくんの場合:何があったの系問い詰め型

ライター

あのね、悩み相談があるんだけど……。

Aくん

え?なになに?

ライター

私ね、恋愛感情湧いたことないの。だからどうやったら恋愛できるようになるのかな、って思って、真剣に悩んでて

Aくん

……。

ここで訪れる沈黙。

ある程度会話を交わして仲良くなってから話を切り出したとはいえ、ちょっと新人くんには唐突すぎたかもしれません。

しかし、そう思っていると次から怒涛の質問攻めが。

Aくん

それって過去に何かトラウマがあったとか?誰かにこっぴどく振られたりとか?

ライター

え、いや、全くないね。

Aくん

ないの!?じゃあ酷い恋愛をしたとか?それもない?

ライター

う、うん。元から。

Aくん

絶対死ぬほど好きになる奴に会ったことないだけだよそれ!

ライター

でも、それとは違うんだよね……。そうじゃない気がするの。

Aくん

えー、じゃあどうなんだろ、なんでかなぁ……。

「んー」と言ったり「そうだなぁ」と言ったり、腕組みをしながら真剣に考えてくれている様子でした。

トーク術という意味では私にとってはちょっと物足りない感じもしましたが、これは彼なりの思いやりだったのかもしれません。

こんな風に問い詰めてくるのはちょっと嫌だったのと一番言われたくなかった台詞を言われてしまいましたが、新人らしいフレッシュさが垣間見れて、かつちゃんと相談に乗ろうとはしてくれていました。

No.2ホストBくんの場合:じゃあ俺のこと好きになりなよ型

ライター

Bくん、悩み相談があって来たんだけど。

Bくん

え?なになに、聞かせてよ

ライター

実は私恋愛感情がなくて。今までもできなかったの。どうすれば恋愛できるようになるかな…?

Bくん

え、簡単じゃん!俺がいるじゃん?じゃあ俺のこと好きになればいいんだよ!それで解決でしょ!やったね!(ハイタッチ)

ライター

え、え、うん?(戸惑いつつハイタッチ)

悩み相談がある、と聞くと「なに?」だけじゃなく「聞かせてよ」と言うのがまず高ポイントです。

Bくんは過去のこと・恋愛ができないという事実を肯定する訳でも否定する訳でもなく、ただ「じゃあ俺のこと好きになればいいじゃん!」といういきなりな結論を出してきました。

ちょっと強引かもと思うところはありますが、肯定・否定のどちらの立場にも立たずにいてくれるのは私としてはすごく嬉しいなと思うところでした。

No.1ホストCくんの場合:心配しなくても大丈夫だよ型

ライター

Cくん、あのね、悩みがあるんだけど。

Cくん

うんうん、なに?

ライター

恋愛感情がない女の子って、どうやったら恋愛できるようになるんだろうって思って……。

Cくん

ライターちゃんがそれってこと?

ライター

うん。恋愛ができるのってさ、人間の最低条件みたいなところあるじゃん?

Cくん

(笑)。うん。まあそうだね。

ライター

だから私、人間になりたい。どうやったら人間になれるかな…?

かなり重くてメンヘラのような導入ですが、果たしてどのように返してくれるのでしょうか。

Cくん

うん、焦る必要はないと思うよ。そういうセクシャリティの人が居るっていうのも知ってるし。いつか本当に好きな人が現れるかもしれないから、何も心配することなんてないよ

思わず「そうだよね…」しか言えなくなりました。

ホストなのに「じゃあ俺のこと好きになってよ」とも言わず、色恋営業にがっつきもしないというナンバーワンの余裕を感じます。これがお店のトップたる所以のひとつとも言えるのでしょう。

ただ一人の人間を相手にして話してくれている感じがあり、自分との色恋の話には一切持っていかない態度にとても好感度が高くなりました。

送り指名売れっ子ホストDくんの場合:これからお互い知っていこうね型

恋愛ができるようになるのってさ、どうしたらいいかな?

Dくん

今まで一度も好きになったことある人がいないってこと?

うん…。

Dくん

大丈夫だよ。じゃあ俺たちお互いのことこれから知っていけばいいよ。
そうしよ。

私が送り指名に選んだナンバー入り売れっ子ホストのDくんは、こんな風な会話でした。

私が恋愛できないと言ったからかボディタッチも全くありません。

終始友達以上恋人未満のような距離感で喋ってくれました。

ここまでホストさんの接客を受けてきて思ったのは、売れている人に共通しているのは「過去に何があったか」を探るのではなく「これからどうするか」に目が向いているということ。

Dくんも例外ではなく、その後のLINEでも「これからお互い仲良くなろうね」と言ってくれました。

恋愛不信な女の子の一人としてはこの距離間が一番嬉しいです。自分も恋ができるかも、なんてちょっとだけ思いました。

まとめ

売れているホストさんによる”人間になりたい”姫への上手いトーク術のポイントは、「過去ではなく未来の方向に話が向いていること」、そして「決して価値観を否定しないこと」にあります

私が恋愛できるかどうかは別として、送り指名のDくんにはこれからも細く通い続けるので、私自身も自分の感情がホストさんの話術でどうなるのか気になります。

これで私も人間になる道の一歩を踏み出せたはずです。

最後までお読み頂きありがとうございました!

ABOUT US
カガリ ユウ
恋愛感情も性的欲求もない珍種のマイノリティホス狂い躁鬱ライター。夜職はガールズバー・いちゃキャバ・セクキャバを経験しそれなりに稼ぐものの、なぜか現在は昼職でデジタルマーケティング企業会社員をしている。本物は派手髪地雷女でSEOオタク。歌舞伎町4年生。