【メンヘラキャバ嬢】恋愛はなぜうまくいかないの?心理カウンセラーが教える恋愛心理学~前編~

仕事では強気なキャバ嬢。だけど恋愛になるといつもメンヘラ。

なぜか同じパターンで恋愛が壊れてしまう。

もう一歩でゴールインだったのに結局ダメになって結婚できない。

仕事では男を虜にするテクニックを身につけたのに恋愛はうまくかない。

などとお嘆きではありませんか?

恋愛が上手く行かない原因を知ることができなければ、いくら相手が変わってもまた同じことの繰り返しなのです。そこで心理カウンセラーでもあるライターが、恋愛心理学をもとにうまくいかない原因と対策をお伝えします。 答えは親子関係にあり?!それでは一緒にメンヘラキャバ嬢の深層心理に潜っていきましょう。

メンヘラキャバ嬢の恋愛スタイルお悩み4選

メンヘラだから恋愛がうまくいかないのか、恋愛がうまくいかないからメンヘラになるのか、そもそも男運がないのか?メンヘラキャバ嬢のお悩みは尽きません。

そして今日もつぶやくのです「またやらかしちゃった」

まず自分の恋愛パターンを振り返ってみましょう。

繰り返す恋愛パターンの悩みは大きくわけて次の4つに分類されます。

恋人に大切にしてもらえない恋愛のスタイル

モラハラ男やDV男、浮気男、酒癖の悪い男やギャンブル狂、ヒモ男ばかりを恋人に選んでしまう

そんなつもりはなかったのに、なぜまた似たようなタイプを?

というメンヘラキャバ嬢も多いかもしれません。

周囲が別れろと言ってもなかなか別れられず「あの人には私が必要」「きっといつかは変わってくれる」「わたしが悪いの」と健気に男性に寄り添ってしまう、もしくは怒りを溜めながらも執着するといったことがあるでしょう。

メンヘラキャバ嬢

友達にも言われるんですよね。あんたいつもダメ男ばかり選んでるじゃんって。なんでだろ?

夜職の味方
カウンセラー

そういった恋愛のスタイルを繰り返してしまう女の子の両親の夫婦関係も、同じような虐げる父とそれに耐える母という構図である場合が少なくありません。

メンヘラキャバ嬢

うちの両親がそう!わたしはそうなりたくないんです、優しいイケメンと幸せな家庭を築きたいんです。

夜職の味方
カウンセラー

小さい頃からその光景を見続けてきているために、実は無意識にその関係に安心感を覚えています。

表面上ではそんな男性は嫌だと拒んでいても、深層心理ではその関係を望んでいるのですよ。

頑張りすぎる恋愛のスタイル

相手にとっていつでも理想の彼女でありたいと、自分の限界を超えてついつい頑張ってしまう女の子もいるのではないでしょうか?

わがままも言わず甘える事もなく、相手にとって居心地の良いような彼女であろうとしています。その分自分を抑えて我慢をしているので、しまいに我慢も限界を超え疲れ果て、自分から別れを切り出してしまうという恋愛のスタイルです。

メンヘラキャバ嬢

メンヘラおこしちゃったら彼氏に嫌われちゃうから我慢してるよ。

夜職の味方
カウンセラー

子供の頃から親に認められるために頑張り、頑張った時に認められるという条件付きの愛情を受け取ってきていましたよね?

メンヘラキャバ嬢

ママに喜んでほしくて、ほめられたくてめっちゃ頑張ってきたかも!

怒られると悲しいもん。ママから嫌われたらどうしようってなる。

夜職の味方
カウンセラー

ほかには、家庭が何かの問題を抱えていて、自分が頑張って結果を出すことで、そこに家族の視線が集まり問題から意識を反らすことができたのかもしれません。

もっと頑張らないとと常にプレッシャーを感じていて、疲れ果てるまで自分を追い込んでしまっているのです。

メンヘラキャバ嬢

我が家はパパの事業が失敗して家計は火の車。いつもけんかが絶えなかったの。

だから少しでもおうちの雰囲気をよくしたくって、いい成績をとってママとパパを喜ばせたかったんだよ。

恋人を信じきれず振ってしまう恋愛のスタイル

相手から熱烈なアプローチを受けてお付き合いが始まったのにも関わらず、いつかこの人も私を捨ててしまうだろうという不信感が常につきまとっています。

どんなに恋人が愛情を注いでくれても、心のどこかで「こんな私が愛されるはずなんてない」とその愛情を素直に受け取ることができません。

メンヘラキャバ嬢

わたしキャバの中では底辺だし、かわいくもきれいでもない。

こんなわたしがお客様に高いお金出してもらえるって思えないから自信がもてないよ。そんな感じかな?

夜職の味方
カウンセラー

恋愛ではしばしば相手を困らせるような行動をしたり、わざと突き放したり、嫉妬させたり、相手の愛情を確かめようとしてしまいます。

そしてやっぱり私は愛されていないという自分勝手な思い込みによって、振られて傷つく前に自分から別れを切り出してしまう恋愛のスタイルです。

メンヘラキャバ嬢

それってメンヘラおこしちゃってるときのわたしです!

このようなタイプは、心の奥底でずっと親に対して怒りや憎しみを持っていて、どこか人からの愛情を疑ってしまうふしがあるのです。

同時に自分はいつか見捨てられてしまうという不安を抱えています

幸せの絶頂で関係を壊してしまう恋愛のスタイル

恋愛が順風万風に運び、誰しもがもうすぐゴールインをするだろうと思っているような幸せの絶頂の中、自分から関係をぶち壊してしまう女の子もいるのではないでしょうか。

幸せなのにも関わらず、ふと「今、こんなに幸せなら何か悪いことが起きるのかもしれない」「きっとそのうち痛い目に遭うに違いない」など嫌な気持ちが湧き離れなくなってしまいます。その嫌な感情が膨らむと耐えきれなくなり、関係を終わらせてしまう恋愛のスタイルです。

メンヘラキャバ嬢

そうそう。今までいつももう一歩で壊れちゃってたから、きっとまた壊れるんじゃないかなって不安なんだよね。

夜職の味方
カウンセラー

幼いころ、我慢や不幸感が常にあり心の底からの大きな幸せな経験をしていないと、大きな幸福を受け入れることが耐えられないのです。

人はそれぞれ耐えられる幸福のレベルが違うと言われています。そのレベルを超えると、何とか自分の幸福のレベルを下げようとするはたらきが作動してしまうため、恋愛も壊してしまうのです。

幸せなはずの時に、なんだかモヤモヤしてその楽しみを十分味わえないという人も、このパターンになります。

メンヘラキャバ嬢なぜ私の恋愛はうまくいかないの?

いつも恋愛がうまくいかないのはなぜでしょうか?

それは人間に備わっている恒常性(ホメオスタシス)のためです。幼い頃から慣れ親しんだ自分のパターンに戻ろうとする性質が理由です。

このホメオスタシスは私たちの生命活動を守る大切なはたらきなのですが、一般的に不快だと言われる状況にも同じように作用して、同じ不幸な恋愛のスタイルを繰り返すのです。

メンヘラキャバ嬢

ダイエットもそうよねー。リバウンドってホメオスタシスが原因って聞いたわ。でも恋愛でもホメオスタシスがあるんだね。 

親子関係を繰り返す

ホメオスタシスは、現状を維持しようとするからだのはたらきで、特に他人から変えられてしまうことを拒否します。

人から「その相手はやめなよ」「こんな恋愛はもうこれで終わりにして」とさんざん言われたところでまた同じことの繰り返しなのはよくあるパターンですね。このように、他人から変わるように指摘されてもホメオスタシスの作用でなかなか変わらないのです。

恋愛では、長い間つちかってきた親子関係を繰り返してしまいます。そうならないように頑張っても幼い頃から染み付いている親子関係のパターンに戻ってしまうのは、生き物に備わった生体のはたらきのせいでした。

以下のようなパターンが多くみられます。

・父親っ子の女性がかなり年上の男性を求めてしまう

・母親から過保護に育てられた男性が恋人に対して母親を求めてしまう

・父親と喧嘩が絶えなかった女性が男性に対して心を開けない、嫌悪感がある

・親の言う通りの人生を歩んできたいい子が自分の本音を言えず相手を優先させてしまう、話し合いができない

・親に認められたくて頑張ってきた人が、恋人に嫌われたくなくていい面ばかり見せようとする

親の行動を取り入れる

親から受けた言動を、恋人にも同様にやってしまうことも多くみられます。

職場や友人関係ではそうでもないのに、恋人に対しては親がよく言っていた言葉を投げかけていて、自分でもびっくりすることがあるのではないでしょうか。

主に以下のようなパターンが多くみられます。

・親から口うるさく言われてきた人が恋人に対してもいちいち口出しをしてしまう

・親から十分に愛情を与えられなかった人が、恋人に対して温かい対応ができない

・親から期待されすぎて頑張って成果を出し続けていた人が、恋人にももっと頑張れ、あれができていないこれをやれと要求する

・親から嫌味な言葉をかけられてきた人が、恋人にひねくれた事を言ってしまう

不思議なことに、親からされて嫌だったこと、自分なら他人にこんな事を言わないと思うことを、恋人に対して無意識にしてしまうのです。

メンヘラキャバ嬢

彼に対しては冷静な判断ができないの。つい感情的になって無自覚でやっちゃうのよね。

無意識ってこわーい。

メンヘラを繰り返す理由

同じ恋愛スタイルを繰り返す理由は主に次のふたつです。

・赤ちゃんからの親子関係が対人関係の基本になるため

・親子関係を取り戻したい、やりなおしたい欲求があるため

 心理学者ボウルビイは、 生まれてからの養育者(親)との関わりが人の信念や期待を作るため、対人関係に大きな影響を与えると言っています。

じゅうぶんに親からの愛情を感じ取れなかった人が、もっと愛してもらいたかったという欲求を恋人に求めてしまうのです。

子どもの頃から、親の愛情に不安があった場合、安心したいがために恋人に過度の連絡を要求したり、愛しているかどうかを確認したがったりします。相手にとってはそれが重く感じられて、逆に心が離れていってしまうことも少なくありません。

メンヘラキャバ嬢

わかる!本当に愛してくれているのか不安になって、ついつい試しちゃう。

連絡がないと「わたしのことどうでもいいのかな」って病むよ。

でもメンヘラおこしたら重いって嫌われるから私は彼氏には言わないで一人でぐるぐるしてる。つら。

夜職の味方
カウンセラー

過去には、彼氏にいろいろ要求してよくけんかになっちゃったのね。

メンヘラキャバ嬢

そして嫌われて振られたよ。男の子は重い女はきらいだもん。

好きでもない男にはむしろさっぱりサバサバタイプって言われるんだけどね。

普段の職場や友人との人間関係ではこのような欲求は意識にのぼることは少なく、頭をかすめても理性で抑えることもできますが、恋愛においては無意識のあなたが出やすくなるのです。

メンヘラキャバ嬢

もうメンヘラな恋愛は卒業したい。

どうしたらいいの?カウンセラーの先生。

夜職の味方
カウンセラー

そんなメンヘラキャバ嬢ちゃんには【恋愛スタイル診断】がおすすめよ。

うまくいかない恋愛から卒業しましょうね。
後編で紹介していくわよ。

まとめ

メンヘラキャバ嬢の恋愛がうまくいかない原因はも幼少期からの親子関係が大きく関係していました。

対人関係の基礎は親子関係の中で育まれていきます。恋愛はその対人関係のスタイルがもっともでやすくなるため、親子関係で抱えていた課題をそのまま映し出してしまうのです。

お仕事で多くの男性と接しているからといって、キャバ嬢が恋愛の達人だなんて誤解ですよね。メンヘラを我慢するつらい恋愛ではなくて、メンヘラキャバ嬢が幸せな恋愛ができる方法中編後編で深掘りしていきます。

ABOUT US
中谷まり亜
産業保健看護師。産業カウンセラー、心理カウンセラー。大阪在住フリーライター。昔々場末のスナックで水商売デビューをするも早々にクビを言い渡される。その後お客様の紹介で北新地に移動しナンバーワンホステスとして才能を開花。現在はフリーのライターとして主にホストクラブを取材。使った額は年収以上?!まれにホステスバイト。多くのナイトワーカーの頼れるアネキを目指している。