この記事を読んでいる方の多くは、「大学生がガールズバーのバイトなんて絶対危ないからやめたほうがいいよ!」と、一度は言われたことがあるのではないでしょうか。
確かに水商売・夜職・お客さんに嘘をついて稼ぐお仕事……そんな言葉を思い浮かべながら聞くと、良いイメージは持たれにくいかもしれません。
でも、筆者はガールズバーで1年働いた経験から言えますが、安易に「やめた方がいい!」とは言えません。その理由を詳しくこの記事では解説します!
ガールズバーの仕事内容ってどんな感じ?
まずガールズバーの仕事内容を説明します。ガールズバーは基本的にはカウンター越しでお客さんと会話しながらお酒を作って提供するお仕事です。仕事内容としては簡単ですが、トーク力・愛嬌の良さ・時にはルックスの良さも求められるので、接客業の中ではレベルが高い方でしょう。
キャバクラとの違いは、キャバクラとは異なり隣に座って接客をしないこと。風営法で定められているので、このあたりのルールを破ってしまうと摘発されかねません。そのためほとんどのお店ではしっかりルールを守って運営しています。
ガールズバーのお仕事で欠かしてはいけないのは「笑顔を絶やさず、名前をちゃんと呼ぶようににして会話とお酒を楽しむこと」。結局のところ、どんなにルックスが良くても喋れるキャストでなければ一緒に飲んでいて楽しくはありません。
ショットを何杯も飲む人気現役キャストに詳しく仕事内容を聞いた話もあるので、もっと気になる方はぜひ以下の記事も見てみてください。
ガールズバーの仕事内容まとめ
お酒を作る・お酒を飲む・お客さんと話す・店内清掃など
ガールズバーで働くのをやめたほうがいいと言われる6つの理由
それでは、ガールズバーで働くのをやめたほうがいいと言われる理由にはどんなものがあるのでしょうか。具体的には以下の6つが挙げられます。しっかりチェックしましょう。
- 夜職の中でも時給が低いから
- 世間の目が厳しいから
- お酒を飲み続けるのがきついから
- 立ち仕事が辛いから
- 客層が悪いことが多いから
- チームで働くことが辛いから
一つひとつ解説します。
夜職の中でも時給が低いから
ガールズバーは夜職の中でも給料が低いことで有名です。地域にもよりますが、東京でも相場は時給1500円~2000円であることがほとんどです。
あくまで「水商売」というくくりではありますが、仕事内容はお客さんにお酒を作ってカウンター越しで喋る、というもの、かつ連絡先交換も絶対ではないことが多いのでこの価格設定にされています。
そのため「ガールズバーをやるくらいなら別の夜職の方が…」あるいは、「ちゃんとした仕事を真面目にして稼いだ方が…」などと言われてしまうわけです。
ガールズバーの求人は嘘!?
大手アルバイト求人サイトなどを見ていると「時給3,000円から!」「高時給保証されます!」「時給4,000円超えのキャストも多数!」といった甘い言葉を見かけます。
ただし、これは安易に信じてはいけません。「時給3,000円」と語られているのは、売れているキャストの基本の時給+1時間でもらえるドリンクバック(注文してもらったドリンクのインセンティブ)がで計算されていることがほとんどだからです。
具体的な計算式を出してみましょう。
「時給3,000円!」の場合
基本時給:1,500円
ドリンクバック:1杯100~200円、1時間で飲む杯数を考えると良くて6杯×200=1,200円
※その他シャンパンやショットが空いた場合はドリンクバック500円など増額
このように、基本時給がそもそも1,000円代というケースは珍しくありません。しかし全てのガールズバーがこれに当てはまるわけではなく、求人サイトでれっきとした金額を明示している場合が多いので、一概には求人サイトの金額が全て嘘であるとはいえないことは覚えておいてください。
「ガールズバーでは実際どれくらい稼げるの?」に対しては、下記の記事を読んでみるのがおすすめです!ぜひご覧ください。
世間の目が厳しいから
もう一つの理由は「世間の目が厳しいから」が挙げられます。水商売・ナイトワーク・夜職と聞いて、もし親御さんがいる場合は「ガールズバーで仕事する!}と言って良い顔をすることはあまりないでしょう。
男性を誘惑して仕事をすることがメイン、というステレオタイプなイメージが持たれているせいで、やめたほうがいいと言われる所以になるのです。
お酒を飲み続けるのが辛いから
ガールズバーは言わずもがなお酒を飲む仕事です。ダミードリンク(お酒に見せかけたソフトドリンク)を提供している店舗も多いですが、例えばオープンからラストまで出勤する場合、19時・20時から5時までお酒を飲む必要があります。
もちろん待機時間や休憩時間もあるのでインターバルはありますが、ガールズバーを稼ぎのメインにするとなるとほとんど毎日出勤しなければなりません。中にはショットをたくさん飲ませてくるお客さんもいるので、二日酔い対策なども必須になってくるでしょう。
ただし大学生になりたて、など未成年の場合はお酒を飲むことはありません。飲ませてくるお店は違法店なので発覚したらすぐに辞めましょう。
また、必ずしもガールズバーで働く際にアルコールが飲めることは必須ではありません。その理由は以下の記事で詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。
立ち仕事が辛いから
3つ目の理由は「立ち仕事が辛い」からです。ガールズバーはカウンターでの接客です。普通のバーのように動き回りながら仕事をするのではなく基本的にずっとお客さんと対面して話す仕事のため、ずっと同じ体勢でいる必要があります。
このため、足が痛くなって辛くなる子も。お客さんにバレないようにこっそり足を曲げたり伸ばしたりといったことをする子も少なくありません。
この究極の立ち仕事で筋肉痛になる子もいるので、立ち仕事が向いていない子にはあまりおすすめできないバイトでしょう。
キャバクラとはどう違う?
ガールズバーと似ているようで異なるのがキャバクラ。キャバクラは座って接客をする所ですが、ガールズバーは立ってでの接客というのが一番異なるポイントです。
また、ガールズバーでは連絡先を交換するのがOKであることも多いものの、日常的にコミュニケーションを取るのは必須ではありません。現役でガールズバーで働いている子からすれば
「めっちゃ働きやすい!んでキャバに憧れたりとかは絶対ない!(笑)。キャバは横に座って同伴とかアフターとか人間関係とかあって面倒だけど、ガルバってそうそう無いじゃん、そんなの。繁華街じゃない限り。キャバよりガルバの方が自分には合ってるかな、って。連絡とか取りたくないし」
という声も上がるほどです。詳しくは下記の記事をご覧ください。
客層が悪いことが多いから
ガールズバーに限った話ではありませんが、水商売系のお店があるのは飲み屋街であることがほとんど。そのため、深夜に終電を逃したお客さんが泥酔した状態で来店することも多くあります。
泥酔したお客さんの酒癖が良ければ問題ないのですが、中には暴れまわって店内の備品を壊したり、キャストに暴言を吐いたりする人もいます。そのときにどう対処できるかがポイントですが、基本的に笑顔を保てるメンタルは持っておく必要があるでしょう。
ただ、あまりにも素行がひどい場合は内勤から注意がかかり、退店を促されます。内勤側も働く女の子の見方なので、基本的には安心して大丈夫です。
また、もう一つ面倒臭いことで言えば「ドリンクを出さないお客さんも多い」ことです。キャストドリンクは1,000円前後など決して安くはない値段。ドリンクを女の子に出すことを渋って自分だけ……というお客さんもいるのでやる気が削がれる要因になりえます。
チームで働くことが辛いから
ガールズバーは個人戦のように見えてチーム戦です。2名以上の複数人のお客さんが来店した場合には、お客さんの数に合わせて女の子側も2名以上になります。
このとき、自分だけドリンクを注文するのではなく、一緒にいる女の子の分もおねだりしてあげたり、二人で飲むペースを同じにして追加注文をする場合にタイミングを合わせたりといった無言のチームプレーが必要です。そのほうがお客さんからも注文が入りやすくなるためです。
ただし、このチームプレーに向いていない子はガールズバーのバイトはやめるべきでしょう。どのガールズバーでも必須になるので、「一人でガンガン稼ぎたい」という子は控えるのが無難です。
ガールズバーで働くのをやめたほうがいい人の特徴
それでは、ガールズバーで働くのをやめた方がいい人の特徴を紹介します。あくまで大まかな特徴なので、「当てはまってたからやっぱりやめよう…」となるのではなく、チャレンジ精神があればやってみた方がおすすめです。
ガールズバーに向いていない人の特徴は以下です。
- お酒が嫌い
- 笑顔が苦手
- 喋るのが好きではない
お酒を飲んで笑って話す仕事なので、言わずもがな上記3つが出来そうにない、もしくはやりたくないと思っている方は向いていないかもしれません。
ただ、喋りがあまり上手くないだけであればあまり心配することはありません。もともとコミュ障でも接客をするうちに上手になったという子も多いので、本人のやる気次第といえるでしょう。
もしガールズバーを辞めたいと思ったらどうすればいい?
それでは、もし「辞めたい」と思ってしまうほどガールズバーで働くのが辛く感じたら、どのように辞めれば良いのでしょうか。夜の業界というだけあって「急に辞めたりしたら怖い目に遭うのかな…」と心配している方も少なくないでしょう。
結論から言えば、他のアルバイトと同じように、店長や責任者に辞めたい旨を申し出ればOKです。
それであれこれと嫌味や難癖をつけられるようであれば無視するか、違約金などを要求された場合は然るべき場所に相談しましょう。最もやってはいけないのはバックレること。お店からの印象が悪くなるだけではなく、社会人としての責任も問われてしまいます。
ガールズバーは一概にやめた方がいいとは言えない!
この記事ではガールズバーは「バイトにするのはやめたほうがいい」と言われる理由を詳しく解説しました。実体験からリアルな事実だけを記載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ガールズバーは他のアルバイトでは体験できない貴重な経験ができるのも事実。周りの子よりちょっと稼ぎたい、と思った方は、求人サイトをよく見比べてバイト選びをしてみましょう。