キャバ嬢は枕営業必須なの?枕営業のメリットとデメリット

夜の街で働く女性たちに常に付きまとう「枕営業」という選択肢。キャバ嬢として働いていると、実際にお客様から持ちかけられることもあるでしょう。キャバ嬢にとって枕営業は、常にそばに置かれている道です。

「売れているあの子、枕営業らしいよ…」そんな噂話を、店内で耳にすることもあるかもしれません。あなたがもし、実際に枕営業に誘われたら……どうしますか?その時が来る前に、まずは枕営業のメリットとデメリットをしっておくべきなのかもしれません。

一時的なメリットも?「アリ派」の意見

「誰にでも枕するのはどうかと思うけど、客を選んでする枕営業は個人の自由だと思います。枕があることで自分を特別視してくれる男性も多いし、枕を匂わせることで取れる指名、おりるシャンパンだってあります。なかには、一つの店で枕営業をするだけして、お店を転々と移り変わっていく子もいます。私はそこまでしていませんが、極太のお客さんに対しては、時たまそういうことがある時もあります」(25歳・埼玉)

「枕営業アリ派」として、見境なく行うのでなければ、部分的にメリットもあるという意見もありました。枕営業をたくさん行うとなると、風俗嬢として働いた方がコスパよく稼げる可能性もあるので、キャバ嬢として行うメリットは少ないかもしれません。

でも、相手を見定めて行っている、という子はキャバ嬢の中にもちらほらいるようでした。あまりやりすぎると枕営業をしていない女の子から偏見を持たれたり、悪い噂が店内でまわってしまうこともあるので注意が必要です。

仕事にプライド持ってるなら…「ナシ派」の意見

「私はもう6年キャバ嬢として働いていますが、枕営業は一回もしたことがありません。なぜなら、自分が所属するお店でナンバーワンを獲得し続けているキャバ嬢さんが、枕営業は絶対にしないと言っているから。経験上、しっかり稼げて、かつ長く続けられているキャバ嬢ほど、枕営業をしません。一度枕営業してしまうと、お客さんによってはそれ以上を求めて強請られることもありますし、結果的に客足が長続きしないと思います。みんなが守っているルールを破るということなので、店からの風当たりも悪くなることもある。私はこれからも、枕営業は絶対にしません」(27歳・東京)

枕営業することによって、むしろキャバ嬢としての長期的な稼ぎが望みづらくなるという意見もありました。店外で関係を持ってしまうと、お店でお金を落としてくれなくなったり、本気の色恋に発展してしまい、人間関係のトラブルになることもあります。

一度許されると、もっと多くを求めてしまうのは人間の本能です。枕営業ありきでしかお店でお金を使ってくれないお客さんのご機嫌を取り続けるのは、地道に営業をかけることよりももっと大変かも……。

枕営業の先にあるもの

枕営業をすることで、一時的にお客さんからちやほやしてもらえるということは実際にあるでしょう。それほどに若い女性の性というものには価値があり、本来そういう関係になれないはずのキャバ嬢が相手となれば、なおさらです。

「お店で〇〇万円使ってくれたら、枕してあげる」「枕してあげるから、〇〇を買ってほしい」……。これはもはやお客様とキャバ嬢の個人的な取引であり、個人売春的な行為です。これが元で人間関係がもつれたとしても、お店は助けてくれないことも多いでしょう。

結論から言うと、キャバ嬢に枕営業は必須ではありません。しかし、やっている子がいることも事実です。実際に枕営業経験者に話を聞いてみると「お店でナンバーワンになるために、割り切って枕営業したし、お客様もそれを分かってくれていた」という子もいれば「一度身体を許してしまったら、何度も求められるようになった。断ろうとするとお店にバラすと脅される」という子もおり、どう転ぶか分からない、リスキーな行動とはいえるかもしれません。個人取引しても、お客様との信頼関係がしっかりしていれば、大きな問題にならないこともあります。しかしそうでなかった場合、脅されたり噂を広められたり、ストーカー化したりと大事にもなりかねない危険性があります。

こういったリスクも踏まえて、枕営業をしてでもやり遂げたいことがあるという人は、一つの手段として使うのもいいのかもしれません。しかし、キャバ嬢の仕事としての本質は飲食接客業ですから、身体を餌にしているうちは、いつまで経ってもお店での売上が安定しない……ということもありえますから、どう行動するのかは、自分でよく考えるべきなのでしょう。