【幹部ホストに直撃！】ホストクラブにはなぜわけのわからない役職がたくさんあるの？～前編～

「ホストクラブって、なぜやたらと肩書が多いの？」「役職にはいったいどういう意味があるの？」と疑問に思うのではないでしょうか？

キャバクラは一般的に、接客を担当するキャストと、運営管理に携わる黒服（ボーイ）に役割がはっきり別れています。しかしホストクラブでは、接客と運営管理を同時に受け持つ幹部がいて、店によってさまざまですが多岐にわたる役職名が存在します。

そこで、某大手ホストクラブの幹部ホストに、その謎に迫るべく突撃取材をしてきました。

数々の役職がある意味は、いったいお客様のメリットになるのか？はたまたホストクラブ運営のための自己満なのか？鋭く疑問をぶつけます。

詳細を知ることで、ホストクラブへのイメージが覆るかもしれません。同時に、キャバ嬢の皆様方のお仕事のお役にも立てるのではとの期待をこめてお届けいたします。

ホストに役職があるのは売れているキャストをわかりやすくするため

今回お話を伺ったのは、某大手ホストクラブ、代表取締役社長（以下社長）と統括部長（以下部長）のお二人です。

すばり聞きます。ホストクラブには、なぜあんなにわけのわからない役職があるのですか？

ずばり、お客様に対して売れているホストをわかりやすくするためです。

意外です。ホストクラブの運営管理のためというより、まずはお客様のためにあると！

もちろんそうです。

ホストクラブはキャバクラと違って、プレイヤーがメインとなってイベント考案や部下の教育を行います。
そのため、プレイヤーの中でのリーダーとなる役職が必要だと考えます。

グループや各店舗さんの取り決めなのでさまざまですが、時代背景としては、昔より多くの名前や制度が増えています。

ホストクラブは、日々じかにお客様に接するプレイヤーたちが企画やスタッフ教育も行うと。たしかにダイレクトにお客様の気持ちや意見が反映されそうです。

多くのお客様の、幅広い好みや要望に応えるためにも、役職の種類は当然増えるのでしょうね。
肩書があったほうが、かっこいい気がするからだと思っていましたが、じつはお客様のためだったのですね。

営業中の接客や営業時間外のお客様へのフォローアップだけでなく、店舗運営に、部下の教育といった裏方業務。
ホストの仕事は表で見える華やかなことばかりでなく、むしろ見えない部分での努力がありました。

膨大な業務をこなすかたわら、キャストとして売上を維持し続け、多くのお客様に支持されるホストが幹部のようです。

幹部は売上の数字だけではない。高い人間力が必要

幹部になる基準は売上の数字？売上をあげても幹部になれないホストはいるの？

幹部補佐、副主任、主任までは売上とお客様の数が規定を越えればなれます。

それ以上の役職になるには上司からの評価や、多くの下の子がついていきたいと思う存在である必要があります。

たしかに、手段を選ばなければ一定数売上は取れそうです。
しかし、組織で評価を得るには、仕事への意識や勤務態度はもちろん、人となりが重要でしょうね。

社長、部長のお二人は、接客でお客様のニーズに応えて気持ちよく遊ばせてくれるだけではありません。
尊敬できる人間性をさりげなくも上手に魅せてくれます。
また、目の前のお客様に集中しつつ、部下への配慮をし、お店全体の流れや動きを常に観察しています。
お店全体のよい雰囲気を維持し、すべてのお客様が価値のある時間を過ごせるようにと、心配りをしているように思えました。

こうした仕事のできる男の姿は、まさしく女性の憧れの男性像。高い人間力が幹部の証しなのですね。

お客様にとって幹部とメンバーの違いはない。お店目線だと？

幹部・役職とメンバーの違いは？

違いはとくにありません。
役職である意識と、お客様からの意見をいただく窓口といった認識です。

メンバーの主な仕事は、より多くのお客様を獲得し、自分の売上をあげることです。
先輩のお客様のヘルプをして接客スキルをあげたり、お客様と仲良くなって友達を紹介してもらったりも仕事のうち。

幹部の仕事は、メンバーの仕事にプラスして、新人指導やメンバーのサポート、店の雰囲気作りや店の不備への対応があります。

おー！お客様側から見れば、幹部・役職とメンバーには違いはない。しかしお店側からすれば、幹部はプラスアルファの運営管理業務が任されるということですね。

たしかに筆者からすれば、社長や部長とそのほかスタッフの違いはさほどわかりません。社長も部長も、気持ちのよいおもてなしをしてくれるひとりのホストです。

ただ、幹部は人気があり忙しいため、あちこちの席を回ります。ずっと横にはいるわけではないのです。
幹部は目の前のお客様に集中しつつ、部下への配慮をし、お店全体の流れや動きを常に観察しています。
その合間に席を任されたメンバーホストたちは、いろいろなことを学びながらスキルをあげていくわけですね。

部長のおっしゃるように、筆者もだれから言われなくともお世話になっているヘルプ君に友人を紹介しましたよ！